甲子園閉会式にて ~全国制覇が受け継がれた~

大優勝旗の準備・チェックのため、夏の甲子園の閉会式に行ってきました。

控室に通され、大優勝旗の組み立てが1つ目のお仕事。

写真は撮っていませんが、控室にはメダル大優勝旗が並び、プラカード嬢も同じ部屋に。

毎年、メダルと楯は造幣局さんが作っておられます。その年のデザインですので、今年は「103」の文字が入っていました。

優勝楯・準優勝楯の背面に校名が入ります。試合の結果は最後までわかりませんので、最後の最後になってやっと、優勝楯に「智弁学園和歌山高等学校」のプレートが付けられました。

プラカード嬢は開会式と同じ方かと思いきや、どちらかの生徒さんはご自身の部活の公式戦のため、来れなかったそうです。

「あ~、もったいない。閉会式で甲子園のマウンドを踏めるのに。。」公式戦なら仕方ないですね。でも元高校球児としてはもったいないとしか思えません。笑。

さて、準備を終えた私は関係者とはいえ屋内でテレビ観戦。甲子園内をウロウロしながら試合の行方を見守ります。

6回ウラが終われば、我々も所定の位置につきます。

試合終了後すぐにグランドに大優勝旗を運びこみ、三脚の固定から旗を立てるところまでが2つ目のお仕事。


閉会式は1塁側ベンチの前で参列させていただきました。

「カカトを揃えて、両手はズボンの横のラインに沿ってピシッと立つんやぞ」

閉会式にグランドに向かう選手に中谷監督がおっしゃっていたことが印象的。

甲子園で優勝した選手でも、監督からすれば子供なのでしょうか。監督の愛といいますか、大きな大きな人間性を感じました。


閉会式後、素敵な光景を目にしました。

場内一周を終えた智弁和歌山のキャプテンに、中谷監督が一言。

「優勝旗、重かったやろ?レフトの辺で両手にずっしり来たやろ。自分も24年前、そうやった」

選手時代に全国制覇を成し遂げた先輩から、自ら指導した後輩キャプテンへの、まさに先輩から後輩への、経験者から経験者への、重い重い一言でした。


最後の仕事は返ってきた大優勝旗を優勝校へ渡すこと。

本部の方にも手伝ってもらいながら、無事に仕事を終えられました。

私は高校野球が終われば夏の終わりを感じます。今年は雨の影響で決勝戦が29日までずれ込みましたから余計にそう感じるのかもしれませんね。

コロナ、無観客、オリンピック、雨天順延、ノーゲーム、降雨コールドなど色んな事が起こった印象的な大会でした。

来年は例年通りの開催となりますように。

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