染め体験をしてきました<春用自社のれん>

10月20日(木)に京都にある染工場で染め体験をしてきました。
今回作成するのは、会社の前にかける「のれん」です。

現在会社では、季節に応じてのれんを変える取り組みをしていますが、
綿ののれんで桜の季節の物が無いのでこの機会に作ることになりました。


体験前に何色ののれんを作るのかを相談しましたところ、
薄いピンク色ののれん(春用)を作ることになりました。

当日は工場へ向かいどのようにして染めるのか、どのような道具を使うのか等説明を受けました。
染め方としては、刷毛に染料をつけて白い生地に塗っていくものです。
予め染めない部分にはのり(上から染料を縫っても染まらないようにするもの)を置きました。

のり置き後の様子

のりにも、色々歴史があるみたいで昔はもち米を使用していたようで、
更に地域によっては、ジャガイモ海藻等も使われていたみたいです。


染める手順としては

刷毛(はけ)をバケツに入っている染料につける
その刷毛を生地へ縦にひと塗りする
縦に塗った染料を左右に伸ばしながら1往復する
ムラなく伸ばす

という流れをどんどん繰り返していく形です。

まずは、練習用生地で塗ってみました。
中々うまくいかず軽い力で塗らないといけないのですが、どうしても力が入り、色ムラが出てしまいます。ですが、何度かやるうちに少しずつマシになってきたのでいざ本番へ!


まず、薄いピンク色ののれんを染めるのですが、濃い色に比べて薄いピンク色の場合は、色のムラが出やすくしっかり均等に塗らないと濃い部分と薄い部分が分かってしまうので慎重に進めていきました。

色ムラを出さないコツとしては、
●しっかり染料を伸ばすこと
●時間をかけてしまうと最初に染めたところと最後に染めたところで色が変わってくるので早く白い部分をなくすこと
上記2点をポイントとして頑張ってみました。

刷毛で染めていくと刷毛を持つ手の握力がしんどくなってきます。
普段染めている方のお話を聞くと手先で刷毛を持って動かしているとすぐに疲れてしまうので、少し深めに持って肩で刷毛を動かすことでしんどさを軽減出来るようです。
見た目は簡単そうに見える作業でもやってみると意外と大変だったので職人の技なのだと改めて思いました。

染めが終了すると一度乾かし、化学反応を抜くために蒸す工程に入ります。
蒸す工程の後も再度乾かす必要があり、仕上がりまで数日かかるとのことなのでこの日は帰宅しました。


数日後、仕上がったのれんを受け取りました。
かなりイメージ通りの色で染まっていてすごくよかったです。

後は、これを会社で使用できるように仕立てるのみです。
仕立てたのれんはこのようになりました。

今回は、染めの機会を頂けて実際にやってみないとわからないこともあり色々知ることが出来てよかったです。
今後は、この経験を生かしてお仕事に励んでいければと思いました。


●緑色の綿の生地(5月ごろ)
●麻の生地(夏用)
●紺色の綿の生地(冬用)
●紅葉柄
●クリスマス柄
●お正月柄

上記のように季節に応じてのれんを変えています。

紅葉柄の自社のれん

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今回は西村がブログを担当しました。