正絹塩瀬について 【新入社員の「はたづくり」奮闘記】Vol.8

新入社員ナカモトによる「はじめの8歩目」でございます。

正絹塩瀬(しょうけん・しおぜ)地の旗と幕製作のご依頼をいただきましたので、生地を仕入れる機会がありました。

正絹塩瀬は、優雅な光沢感と高級感があり、
絹100%の中でも、繭から最初に取り出される「生糸」を使用して編まれた絹織物として、
経(たて)糸を密にし,太い緯(よこ)糸を用いて平織にしたもので,布面に横畝(よこうね)が現れる特徴があります。

匁(もんめ)は絹の生地の重さの単位で、絹の品質の良さを示す指標となります。
現在では 真珠の質量の計量のみに、匁(もんめ)の単位使用が許可されており、それ以外は法律で禁止されているということですが、一部では、昔のなごりで使用されているようです。

今回、正絹塩瀬の
400匁(もんめ)(1600グラム)
500匁(もんめ)(2000グラム)
を1反ずつ仕入れました。

400匁(もんめ)と500匁(もんめ)の差は、横糸の太さの差であります。

弊社インスタグラムにも掲載していますが、
400匁(もんめ)と500匁(もんめ)では、これだけの差があります。

いつも正絹の生地を仕入れている生地屋さんに近頃の状況をうかがいますと、
500匁に関しては弊社が80%を占めているということでした。

400匁は薄い=安く、500匁は厚い=しっかりしている=高いです。

弊社は昔も今も、生地の基準は変えずにおりますが、
市場は「より安く」にシフトしているのでしょうか。高い生地が売れていないようです。

日本人の着物離れが加速していることも大きな要因として、“正絹市場”は、厳しい状況です。

絹糸が正絹に仕上がるまでに、“精練”という工程があります。
この工程により、白さと絹独特の柔らかく光沢のある風合が生まれます。
“正絹市場”が厳しい状況下では、この“精練”する技術を維持継承していくことに対して、
「後継者問題」という課題があるという話もありました。

今回、正絹塩瀬について、知識を深めることができました。

これを契機に、さらなる思い入れを持って、正絹塩瀬地の“喜びの旗”を世の中に増やしていくことで、
“正絹市場”への貢献もおこなっていきたいと強く思いました。

旗のことなら京都・平岡旗製造株式会社にお任せください。

=============================

お問い合わせはコチラ↓

または075-221-1500までお電話ください。

=============================